その日は突然やってくる 第3章 ~は?意味分かんないんだけど?それって不当解雇じゃね?~ 忍者ブログ
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簡単な登場人物(すべて仮名)
・信天翁(自分) 
・アイカワ(女性) 面接をした人。コスメ(死化粧)専門
・クワジマ(女性) ベテラン納棺師。湯灌、着付け、コスメまでOK。
・タカス(女性) 同上。髪の毛黒いのに眉毛だけ何故かライトブラウン。
・フジカワ(男性) 同時期くらいに面接受けた人。けどこっちの方が経験豊富。

その日の仕事は自分、タカス、フジカワの3人。
仕事終わりの車の中。
タカスさんはフジカワさんに向かって今日の反省点と明日の予定を話している。
自分の方には話しかけない。
まるで存在しないかのように。

その日の仕事は2件あってタカスさんは「基本は2人でやってもらうからね」と言っていたが、結局ご遺族立ち会いの湯灌は「ちょっとどいてて。あとはやるから」と言って、すべてフジカワとやってしまった。

ふと思った。
『自分、なんだ?』と・・・。

その後の儀式に不必要な物とゴミを持ってそっと会場から出る。
エレベーターの中、少し泣きそうになったけどみっともないから泣かない。
葬儀屋さんに「終わった?」と聞かれ、「今、納棺の最中です」と最上の笑みで返事をする。

その日から仕事の連絡がぱったり途切れました。

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信天翁
物作ったり、時々売ったり。
人になりきれてません。
ゴス王子とパンク王子。
メンタル弱めで憑かれやすいそう。
鬱と婦人病と長年お友達。
普通のお友達も欲しいです。


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